大相撲:逆鉾のプロフィールを紹介!【やんちゃな力士から名親方に転身】

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逆鉾の基本情報

四股名逆鉾 伸重
(さかほこ のぶしげ)
本名福薗 好昭
(ふくぞの よしあき)
生年月日1961/6/18
没年月日2019/9/16
身長182㎝
体重124㎏
出身地鹿児島県蛤良市
出身校目黒高校
所属部屋井筒部屋
得意技左四つ、もろ差し、寄り切り
初土俵1978年初場所
十両昇進1981年名古屋場所
初入幕1982年九州場所
最終場所1992年9月場所
最高段位関脇
通算成績392勝447敗16休
受賞歴殊勲賞5回
技能賞4回
幕内在位57場所

逆鉾の強さについて

父親譲りの両差しを武器に関脇まで昇進

逆鉾は80年代に活躍した力士で、寺尾のお兄さんにあたります。

取り口としては、お父さんである井筒親方譲りの両差しを武器に一気に寄り切るスタイル

出世スピードも速く、初土俵から3年で十両に昇進すると、その後1年で幕内に、さらに小結を飛び級して関脇まで昇進しました

また、両差しの上手さは歴代屈指と評価されており、技能賞を4回も受賞しています。

二桁勝利はなかったが、大物食いを連発!

通常、関脇まで出世すると成績も安定しており、二桁勝利を挙げることが多くなります。

しかし、逆鉾は関脇在位中の9場所の間に二桁勝利を挙げたことはゼロ。

大関昇進も期待された大器でしたが、出世欲が乏しかったのか、関脇の壁を破ることはできませんでした。

しかし、平幕時代には千代の富士や隆の里といった大横綱を倒しており、7つの金星を獲得するなど、大物食いを連発

もろ差しからの小手投げで横綱から勝利。しかし直後のガッツポーズで厳重注意を受ける

殊勲賞(その場所で優勝した力士を倒した力士に贈られる賞)を5回も受賞するなど、独特の存在感を放つ人気力士として注目されていました

親方としての活躍

父に続いて井筒部屋を継承!鶴竜を育てる

逆鉾は1992年に現役を引退すると、お父さんが務める井筒部屋の部屋付きの親方として親方キャリアをスタートします。

その後、お父さんの井筒親方が定年退職したことを機に、年寄名跡”井筒”を継承し、井筒部屋を継承。

指導面の実績としては、鶴竜に自身の得意技・両差しを伝授し、横綱まで育て上げています

大関昇進時の鶴竜

しかし、井筒部屋の力士は鶴竜を含めて数人しかいない状況ながらも、横綱を輩出するという、独特の存在感を放っていました。

早すぎる死

部屋からは横綱を輩出し、相撲協会の副理事に就任するなど、親方としても順風満帆なキャリアを過ごしていた逆鉾ですが、糖尿病とすい臓がんを発症。

2019年9月16日に58歳の若さで急死します。

特に慕っていた鶴竜も大きなショックを受け、心配されましたが、現役時代に険悪な関係として知られていた陸奥親方(元霧島)が井筒部屋の力士を引き取ることになりました。

逆鉾のキャラクター・逸話

現役時代はやんちゃな行動が物議を醸す

逆鉾は、土俵内外でやんちゃな行動が物議を醸す存在として知られていました。

以下が逆鉾のエピソードです。

・隆の里から勝利した際にガッツポーズをしたことで厳重注意を受ける
・弟の寺尾が負けた時に、土俵下から手を貸そうとして親方衆から注意される
・立ち合いで「手つき不十分」を指摘した審判(北の富士氏)をにらみつける
・部屋の継承直後に、結婚していたこと・娘がいることを発表する

このように、やんちゃで型に縛られないイメージの逆鉾ですが、几帳面でファンを大事にする一面もあり、ファンからの人気は高い力士でした。

また、弟思い・弟子思いの一面もあり、弟の寺尾や鶴竜といった弟子からも慕われていました。

今後は、逆鉾の教えを継ぐ鶴竜が引退後に相撲協会に残り、井筒部屋を再興することが期待されています。

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