図でわかる!大相撲の番付と強さの序列を解説!

横綱、大関が強いのは知っているけど、他の番付の強さ・序列がよくわからない…そんな人も多いはず。
今回は、番付の序列を図解して解説します!

スポンサーリンク

番付の序列一覧

まず、大相撲全体の番付の序列を簡単に示したものが下の図です。

横綱を頂点に、大関、関脇…と続きます。

各段には「定員」と昇進条件があります。

横綱(1人から4人)

歴代横綱を祀っている、富岡八幡宮の石碑

大相撲では最強の称号である横綱は定員は1~4人程度です。

横綱は太刀持ち・露払いを伴って単独の土俵入りが行われ、取り組みも最終盤に行われ、給料も段違いの金額を受け取れるなど、大相撲の顔として破格の待遇を受けます。

そんな横綱の昇進条件は下記の2つです。

・大関であること。
・2場所連続優勝。またはそれに準ずる成績

上記の昇進基準を達成したうえで、横綱審議委員会が承認することで横綱に昇進します。

しかし「それに準ずる成績」という曖昧な基準が議論になることもあります。

例えば鶴竜は大関時代に2場所連続優勝は達成していませんが、14勝1敗を2場所連続で達成(うち1場所は優勝)という成績で横綱に昇進しました。

横綱の昇進が決まると、使者(理事と審判委員各1人)が部屋に赴き、昇進伝達式が行われます。

昇進伝達式では力士が所信表明である口上を述べることになっており、その内容がニュースでも取り上げられます。

大関(2人から4人)

大関の定員は「最低2人以上」となっています。

大関が1人しかいない場合は、横綱が大関の役割を兼ねる「横綱大関」ととなり、形式上は大関を兼務することになります。

給料や引退後の扱いなど、大関も他の段とは異なる待遇を受けます。

そんな大関の昇進条件は下記のとおりです。

・3役(関脇・小結)であること
・直近の3場所の通算勝利数が33勝以上

上記の基準を満たすような力士を本場所終了直後に審判部が理事長に推挙し、理事会の満場一致で大関に承認されることで、大関昇進が決まります。

とはいえ、実は昇進基準は明確には設けられておらず、あくまでも「目安」に過ぎません。

時代の情勢によっては上記を満たさない力士でも、相撲の内容の良さや今後の伸びしろを期待されて推挙されることがあります。

新大関が決定した当日に、横綱と同じように昇進伝達式が行われます。

関脇・小結(最近は4人以内)

横綱は3役ではなく別格扱い

「三役」といわれる、関脇と小結ですが、序列としては関脇>小結となります。

平幕との待遇の違いとしては、給料が少し多くもらえることと、千秋楽に「三役そろい踏み」の土俵入りを行えることです。

また、三役以上に昇進すると、横綱に勝利しても「金星」扱いとはならないため、褒賞金が増えることもありません。

それぞれの定員は明確には設けられていませんが、近年は東と西でそれぞれ1人だけ置くケースが多いです。

関脇までの明確な昇進基準は設けられていませんが、幕内で勝ち越しを続けたり、優勝争いを演じるなどの成績が認められると、関脇・小結に昇進します

関脇・小結の間に、待遇での違いはそれほどありませんが、実際の相撲内容を見てみると、関脇は安定的に勝ち越しを決めたり優勝争いを演じるなど、かなり強い力士が多いです。

一方で、小結も優勝争いを演じることもありますが、成績が安定せずに負け越して番付が下がるなど、実力的には関脇と差があるケースが多いです。

前頭(32人前後)

前頭までが幕内力士と呼ばれるエリートです。

前頭は「平幕」と呼ばれ、三役以下の幕内力士のことを指します。

幕内としての序列としては低いですが、優勝争いを演じる力士がいたり、待遇面でも年収で2,000万円以上の給料をもらえたり、取り組みがテレビ中継されたりと、実力者であることに間違いはありません。

前頭の定員は決まっていませんが、幕内全体の定員は「42人」と定められています。

横綱や大関の人数に応じて、前頭の人数で調整するのです。

前頭で最も高いポジションの力士は「前頭筆頭」と呼ばれ、東西でそれぞれ1人ずつ置かれ、その後東の2枚目、西の2枚目、東の3枚目…と幕尻まで番付がつきます。

十両(28人以内)

力士として一人前と認められるのが関取から!

十両以上の力士のことを「関取」と呼び、ここから力士として一人前として認められます。

十両の定員は28人以内に設定され、前頭と同じく、東の十両筆頭から、西の十両筆頭、東の2枚目、西の2枚目、東の3枚目…と番付がつきます。

十両からは本場所の取り組み日数が15日間になり、毎日取り組みが行われます。

幕内にケガ人が出て、人数が減ったりすると、十両の筆頭力士などは幕内力士と取り組みが設定されることもあります。

幕下(120人前後)

関取まであともう少し、という実力の力士が幕下の番付になります。

幕下の番付は、前頭、十両と同じく東の筆頭から2枚目、3枚目と番付がつきます。

人数はトータルで120人前後と、十両と比較すると人数が非常に多く、関取になるハードルの高さがうかがえます。

幕下で勝ち越しを続け、安定した成績を上げると十両に昇進できます。

幕下までは本場所の15日間で取り組みは7日間組まれます。

相撲中継を見ていると、幕下の上位あたりから体つきが立派な力士や、技術のある力士が多くなり、見ごたえのある取り組み増える印象があります。

三段目~序の口(数百人)

幕下以下の力士の序列は三段目>序二段>序の口という序列です。

三段目は200人前後が定員となり、序二段以下は定員は設けられていませんが、それぞれ100~200人程度の力士が番付に名前が載っています。

三段目以下は関取の付け人として、身の回りの世話をすることも多いです。

特に序の口は、番付表では非常に小さい文字で名前が載っていることから「虫眼鏡」とも呼ばれる番付です。

格段の優勝

幕内(前頭以上)は横綱を交えて戦い、優勝すると「幕ノ内最高優勝」の栄誉を勝ち取れます。

一方で、十両以下の番付でも十両優勝、幕下優勝…と、格段での優勝が設けられており、それぞれの段での優勝や勝ち越しを目指して取り組みを行っているのです。

格段の優勝力士は、優勝インタビューが千秋楽にテレビ中継されることがあります。

給料がもらえるのは関取以上!みんな、まずは十両を目指す!

番付の序列において、明確にしかも大きく待遇に違いが出てくるのが十両と幕下です。

幕下以下の力士は「力士養成員」と呼ばれ、給料も少なく(月数万円以下)、大部屋での共同生活を余儀なくされたり、敬称も「〇〇さん」と一般人と同じように呼ばれます。

一方で十両になると、毎月の給料が100万円以上になり、個室に住めたり、結婚できたり、敬称が「〇〇関」になるなど、それまでと全く違う待遇を受けることになります。

関取になることが力士として一人前と認められるということなのです。

こうして関取と幕下以下との待遇を明確に分け、ハングリー精神を養い、競争が激しくなることで、競技レベルを高く保つことができているといえるでしょう。

特に幕下以下は本場所では7日間しか取り組みがないため、少し気を抜くと勝ち越しが難しくなるなど、想像以上に十両昇進はハードなのです。

横綱の引退会見などでも、最も印象的な思い出として「十両に昇進したとき」を挙げる力士も多く、関取になることの重要性がうかがえます。

タイトルとURLをコピーしました