番付でここまで待遇が違う!各番付で許されることとは!?

番付で給料が天と地ほど異なることは知られていますが、給料以外の私生活でも番付によって許されること・許されないことがあります。

今回は、番付事の待遇の違いを紹介します。

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序の口・序二段

最も低い番付にあたる序の口・序二段は、基本的に自由があまり許されておらず、仕事も多いです。

その中でも序の口・序二段の待遇は下記の通りです。

生活大部屋での共同生活
髪型
着物浴衣(部屋から支給)
ちりめん帯
履物素足に下駄
稽古まわし黒まわし

※幕下以下は黒い稽古まわしを本場所でも兼用します。

序の口・序二段の仕事

幕下以下は「力士養成員」なので、序の口・序二段に限った仕事ではないですが、特に序の口・序二段といった下位の番付の力士は雑用も多いです。

・稽古の準備
・部屋の掃除・ゴミ捨てなど
・ちゃんこ番(料理当番)
・部屋の電話番(稽古見学の受付・後援会からの電話を親方に取り次ぐなど)
・関取の付け人

三段目に昇進すると許されること

生活大部屋での共同生活
髪型
着物浴衣(部屋から支給)
公の場では羽織が許可
ちりめん帯
履物黒色の足袋が許可
エナメルの雪駄が許可
稽古まわし黒まわし

序の口・序二段から三段目まで昇進すると、下駄ではなく雪駄が許可され、着物に羽織が許されるなど、少しずつオシャレをする機会が増えます。

幕下に昇進すると許されること

生活大部屋での共同生活
髪型
着物浴衣(部屋から支給)
外套・マフラーが許可
博多帯が許可
履物黒色の足袋が許可
エナメルの雪駄が許可
稽古まわし黒まわし
その他番傘の使用が許可

関取を目前に見据えた幕下まで昇進すると、帯が博多帯になり、外套・マフラーの着用許可、番傘の使用が許可されるなど、見た目にも立派に着飾ることができます。

十両に昇進すると許されること

生活個室が許可
髪型大銀杏が許可
着物紋付羽織袴が許可
博多帯
履物白色の足袋
稽古まわし白まわし
その他本場所では締め込み着用
土俵入りは化粧まわしを着用
付け人がつく
結婚が許可

幕下以下と比較すると、一気に許可される項目が増えます。

髪型は立派な大銀杏を結えますし、着物は紋付羽織袴を着ることができ、稽古まわしも白い稽古まわしを着用できます。

北勝富士の白い稽古まわし

また、私生活面でも個室が与えられたり(一人暮らしも可能)、結婚できたり、付け人がつきます。

力士としても大人としても一人前と認められるのが十両といえるでしょう。

幕内以上に昇進すると許されること

生活個室が許可
髪型大銀杏が許可
着物自分の四股名の着流しの着用許可
博多帯
履物白色の足袋
稽古まわし白まわし
その他本場所では締め込み着用
土俵入りは化粧まわしを着用
付け人がつく
結婚できる

十両とは大きく変わりませんが、幕内になると、自分の四股名が入った着流しを着ることができます。

自分の四股名が入った着物は、大相撲の看板たる幕内力士に許される特権といえるでしょう。

なお、幕下以下の力士が四股名が入った浴衣を着ていることがありますが、幕内力士や兄弟子からのおさがり・部屋から支給されたものを着ているようです。

大関以上に昇進すると許されること

大関以上になると、変わるポイントとして大きく2つあります。

①国技館への入場が地下駐車場に直接乗り付けが可能になる。
②化粧まわしに紫色を使えるようになる。

※関脇以下は紫色は使用禁止

また、公演の際の海外渡航はファーストクラス、新幹線はグリーン車になるなど、移動時も特別待遇を受けられます。

また、引退後に現役の四股名で年寄として相撲協会に残ることができ、年寄の中でも上位に置かれます。

引退時に特別功労金が支給されるなど、大関以上になると大相撲の顔としてさらに厚遇されることになります。

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