相撲決まり手辞典 特殊技編

投げ技にも捻り技にも属さない技や、複合的な要素を持つ技を「特殊技」とカテゴライズされています。種類豊富な特殊技を一覧で紹介!意外と相撲中継では見かける技も多いはず!

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引き落とし(ひきおとし)

相手の肩や、腕、まわしをつかみ、前にひいて倒す。前まわしをつかんで引くこともある。立ち合いで勢い余った相手を倒すときなど、実戦でよくみかける決まり手。

2分28秒あたりで千代鳳が引き落としで勝利します。

引っ掛け(ひっかけ)

伸ばしてきた相手の手を引っ張り、手繰って倒すか土俵の外に出す。

技巧派力士、宇良の引っ掛け。3分10秒あたりでキレイに決まります。

叩き込み(はたきこみ)

相手の肩、背中、腕などを叩いて倒す。前のめりになった相手を上から叩くシーンが多いです。組み合った状態から勝負を決める時など、実戦でよく見かける決まり手。

千代鳳の叩き込み。1分16秒あたりから一瞬で勝負が決まります。

素首落とし(そくびおとし)

相手の首の後ろを手で押さえつけるようにして這わせる。

安美錦が立ち合いの一瞬で首をつかんで、そのまま素首落としを決めます。

吊り出し(つりだし)

相手の体を土俵から持ち上げて前進し、土俵の外に出す。現役では栃ノ心関が吊り技を得意としており「ムツケタの人間クレーン」の異名を付けられている。

1分あたりから栃ノ心が吊って、一気に勝負を極めました。

送り吊り出し(おくりつりだし)

相手の後ろに回り、吊り出す。相手の後ろに回る技が「送り…」とつくのは、土俵の外に相手を送るように見えることから。

吊り落とし(つりおとし)

相手の体を土俵から持ち上げ、その場に落として倒す。危険な技ではあるが、決まると豪快。

往年の名勝負 千代の富士 対 寺尾から。30秒あたりで千代の富士の豪快な吊り落としが決まります。

送り吊り落とし(おくりつりおとし)

相手の後ろに回って、吊り落とす。

1分52秒あたりで安馬(のちの横綱・日馬富士)の豪快な送り吊り落としが決まります。

送り出し(おくりだし)

相手の後ろに回って、押したり突いたりして土俵の外に出す。
土俵際の攻防から体を入れ替えて一気に勝負を決める時などによく見られる。

1分50秒あたりで体を入れ替えれ一気に形勢が決まり、そのまま送り出し。

送り倒し(おくりたおし)

相手の後ろに回って、押したり突いたりして相手を倒す。

2分57秒あたりから、体を開いて体を入れ替え、そのまま一気に送り倒しました。

送り投げ(おくりなげ)

相手の後ろに回って、投げて倒す。

29秒あたりの土俵際のピンチから、輝が一瞬で体を入れ替え、形勢逆転。そのまま送り投げを決めました。

送り掛け(おくりがけ)

相手の後ろに回って、足をかけて倒す。レアな決まり手の一つです。

相手の後ろを取った2分あたりから、くるくると回って送り掛けを決めて勝負あり。

送り引き落とし(おくりひきおとし)

相手の後ろに回って、前にひいて倒す。

割り出し(わりだし)

まわしを取るか、左右に引っ張って、相手の二の腕をつかむか胸を押して土俵の外に出す。

打っ棄り(うっちゃり)

寄り切られそうになった土俵際で、左右どちらかにひねるようにして土俵の外に運ぶ。起死回生の一手として用いられる。

5分8秒あたりで絵に描いたようなきれいな打っ棄りが決まります。

極め出し(きめだし)

相手の両肘を抱え込んで動きながら前進して土俵の外に出す。

3分5秒あたりから巨漢力士 大露羅の極め出しで勝負あり。

決め倒し(きめたおし)

肘を極めながら前進して、相手を倒す。

2分20秒あたりから肘を極めながら猛突進!

後ろもたれ(うしろもたれ)

相手に背中を向け、後ろにもたれて土俵の外に出すか、倒す。
レアな決まり手の一つ。

花相撲での炎鵬 対 豊ノ島の一戦。体格差をいかして豊ノ島が後ろもたれで勝利。

呼び戻し(よびもどし)

相手を懐に呼び込んでから、反動を付けるように差し手を返し、前に突き付けて倒す。
レアな決まり手の一つ。

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