相撲専門用語 サ行

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さがり

仕込め込み(取り組みの時に着用するまわしの前に挟む飾り。数は17,19、21本などの奇数。
関取用は仕込みと同じ材質、色の糸を束ねたものを使い、布海苔で固める。

桟敷(さじき)

土俵周りの席のこと。桟敷の中でも土俵の砂が落ちてくるほど土俵に近い席のことを「砂被り」という。
さじきでは飲食は禁止で、スマホなどでの撮影も基本的には禁止。
関係者やお金持ちが座っていることが多く、スーツや着物などの正装で座っている人が多いのも特徴。

さじきのマナーなどを紹介した動画

差し違え

きわどい勝負に物言いがつき、審判委員による協議の結果、行司の判定が覆ること。
行司・審判委員どちらも動体視力が極めて良いため、本当に微妙な判定でも割と正確に判定されることが多い。

差し手を返す(さしてをかえす)

腕を返すを参照。

差し身・差身 (さしみ)

自分の得意な方の差し手を、早く相手のわきに差すこと。
差し身が上手いと、組合においては有利な体勢を作りやすいため、四つ相撲においては重要な技術の一つ。

三賞(さんしょう)

敢闘賞、技能賞、殊勲賞のこと。受賞資格があるのは関脇以下の幕内力士。
受賞すると、各賞で200万円の賞金をもらえる。
三賞が制定されたのは1947年(昭和22年) 戦後の混乱期にあって相撲の人気を少しでも取り戻せるように相撲記者クラブが相撲協会に提言したことがはじまり。
一時期は選考基準が厳しくなり「該当者なし」が頻発することがあったが、2018年(平成30年)以降では各本場所で必ず三賞受賞者が出るようになった。

三番稽古 (さんばんげいこ)

互角の実力を持つ力士同士が、二人続けて何番も稽古をすること。

三役(さんやく)

大関、関脇、小結のこと。

シカを決める(しかをきめる)

知らないふりをすること。しらばっくれること。花札のシカの絵が由来。
「シカト」の語源も花札のシカの絵からきている。

仕切り(しきり)

土俵に上がった力士が行う、立ち合いまでの準備動作のこと。

四股名(しこな)

力士名のこと。師匠の四股名の一部からもらったり、出身地名を活かした四股名も多い。
入門直後は本名を四股名にし、出世してから名前を変える力士が多いが、最近では遠藤や正代など、関取まで出世しても本名をそのまま四股名にする力士もいる。

支度部屋(したくべや)

本場所中、力士が取り組みの時間まで待機する場所。東西に分かれており、そこで髷を結ったり、化粧まわしや締め込みを締めるなど、出番の準備を進める。

死に体(しにたい)⇔生き体

勝敗はついていないが、逆転の見込みが全くない体勢のこと。

締め込み(しめこみ)

十両以上の関取が取り組みの時に使うまわしのこと。材質は博多織の上等なもの。「取り回し」ともいう。

蛇の目(じゃのめ)

土俵の外側に20センチほどの幅で少し砂を敷いてある部分。足跡が残りやすいため勝敗の判定がしやすい。

殊勲賞(しゅくんしょう)

三賞の一つ。優勝した横綱を倒すなど殊勲の白星を挙げた力士か、優勝に迫るような好成績を挙げた力士が選出される。

巡業(じゅんぎょう)

本場所以外の時期に、全国各地を回って行う興業のこと。巡業での勝敗は番付には関係せず「花相撲」ともいわれる。
本場所では行われないような初っ切りなどのパフォーマンスや、ファンイベントも同時に開催されることも多い。

初っ切り(しょっきり)

花相撲や地方巡業で行われ、相撲の技(禁じ手)を面白おかしく見せる余興。主に幕下以下の力士が担当する。

初っ切り名作選。とてもコミカルで面白いです。

しょっぱい

懐が寂しいことや、ケチな人のこと。また、不器用で相撲が弱いことを指すこともある。

初日を出す(しょにちをだす)

本場所中で初めて勝利すること。単に「初日」と呼ばれることも。

新序(しんじょ)

次場所の番付で序の口につくことが決まった力士。前相撲で3勝した順に出世(序の口昇進の資格を得ること)できる。新序出世披露を受けると、翌場所から番付に名前が載ることになる

すかす

部屋から脱走すること。

頭突きをかます(ずつきをかます)

厳しくしかりつけること。

砂被り(すなかぶり)

「さがり」の中でも最も土俵に近い土俵下の観客席のこと。土俵の砂を被ることもあることから。

相撲協会(すもうきょうかい)

大相撲の運営、その他の一切を管轄する公益財団法人。

相撲教習所(すもうきょうしゅうじょ)

協会に新しく登録された力士に、6か月間にわたって教養と実技を指導するところ。
実技指導は教習所担当の年寄が担当し、教養講座は現役の大学矜持が担当する。
場所中・巡業中以外は月曜から金曜まで行われ、朝7時からランニングなどのウォームアップから四股やすり足などの基礎動作から、実技を行い、相撲史や運動医学などを学ぶ。
相撲教習所は国技館内にある。

相撲甚句(すもうじんく)

花相撲や地方巡業などの余興として土俵で5,6人の力士が歌う力士独特の唄のこと。

歌唱力に定評がある勢関の相撲甚句。稀勢の里関の断髪式で披露された。

相撲茶屋(すもうぢゃや)

相撲協会と客の間に入って、入場券の販売、観客の案内、飲食の手配などを行うところ。現在は「国技館サービス株式会社」に組織を変更した。

擦り足(すりあし)

相撲の基本動作の一つ。土俵上で足裏を土俵から離さないように擦って歩くこと。相撲において足さばき(フットワーク)は勝敗に直結するため、非常に重要な動作の一つである。

制限時間(せいげんじかん)

呼び出しが両力士の名前を呼び終わった時点から、審判の時計係が合図を出すまでにしきりに与えられた時間。規定時間としては幕内は4分、十両は3分、幕下以下は2分となっている。
(取り組みの進行状況により短くなることもある)

石炭をたく(せきたんをたく)

急ぐこと。取り組みの進行が遅れてくると「石炭をたいて…」という。

千秋楽(せんしゅうらく)

本場所の最後の日。15日性では15日目のこと。場所終了後には、各部屋で後援会を呼んで打ち上げの宴席が設けられることが多い。

ソップ(そっぷ)⇔あんこ

痩せている力士、筋肉質でしまっている力士のこと。スープに使う鶏がらを連想させる体系から。往年では寺尾(錣山親方)や、現役では石浦がソップ型の代表格である。

蹲踞(そんきょ)

仕切りの基本姿勢。つま先立ちで膝を開き、深く腰を下ろして上体をまっすぐたてて、重心を安定させた姿勢のこと。

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